演奏会の記録(1970年代) |
1970年(20回生執行部) |
第3回定期演奏会 バッハ:バスピエ(イギリス組曲第5番 BWV810) ・・・この演奏会では、フルートを用いてシューベルトのセレナーデなども演奏された。なお、この第3回がクラブ昇格後初めての演奏会となる。 |
1971年(21回生執行部) |
第4回定期演奏会 グリーグ:ペールギュント組曲より 第5回定期演奏会 アルベニス:「スペイン組曲」より"グラナダ"・"セビリア" ・・・年1度の定演では力を持て余したのか、2度も開催されている。しかし年2度の定演はこの年が最初で最後である。この余力は、来年には早稲田大学とのジョイント、再来年には連盟演奏会への契機となった事は想像に難くない。 |
1972年(22回生執行部) |
第1回早稲田大学・神戸大学ジョイントコンサート (神戸) (早稲田) (合同) ・・・選曲の色合いの違いからも見て取れるように、早稲田との出会いは、一つにはスペインものとの出会いでありもう一つは編曲者白石顕雄氏との出会いであった。 第6回定期演奏会 ファリア:スペイン舞曲第1番「火祭りの踊り」 ・・・驚くべき事に、この第6回から独奏のステージが消えてしまっている。 |
1973年(23回生執行部) |
第1回連盟演奏会 ストラヴィンスキー:5つのやさしい小品 ・・・神戸・神戸市外国語・甲南女子・神戸女子薬科の4大学による合同演奏会。大学別ではなく、全大学合同で3つのグループが作られた。この年から甲南女子・神戸女子薬科が定演を始めるきっかけとなった演奏会である。 第7回定期演奏会 ファリア:スペイン舞曲第1番 ・・・白石編曲のイギリス組曲や現代曲の導入などは、選曲の新局面を迎えているように思われる。とはいってもやはり中心はスペインものである。 |
1974年(24回生執行部) |
第2回早稲田大学・神戸大学ジョイント・コンサート (神戸) (早稲田) (合同) ・・・第1回の時に比べて選曲から見る限りは、両大学の差は小さくなったように思われる。だが枕元に洗面器が必要だったほど過激な練習であった事を聞くにつけ、その差を縮めるのには想像を絶する努力が払われた事がうかがわれる。なお第3回のジョイントは3年後。 第2回連盟演奏会 アルベニス:「スペイン舞曲」より”コルトバ”・”タンゴ” ・・・スペイン、バッハ、セミ・クラシック、近代の4グループによるジャンル別ステージ構成。この時からすでにスペインものが最終ステージを譲ってしまっている事がわかる。 第8回定期演奏会 ジュリアーニ:アレグロスピソート ・・・スペインものが一斉に姿を消してしまい、ピックアップによるバッハと大合奏による近代曲を白石氏の編曲によって飾る、という形態を試金石とした演奏会。 |
1975年(25回生執行部) |
第3回連盟演奏会 アルベニス:「スペイン舞曲」より”マラゲーニャ”・”マジョルカ” ・・・第2回と同じく4グループによる演奏会 第9回定期演奏会 (小) (B) (大) ・・・第8回と同形態を受け継いだ演奏会だが、プロコフィエフのピアノソナタといった大胆な現代曲が選ばれている事が注目に値する。 |
1976年(26回生執行部) |
第4回連盟演奏会 1 2 3 4 ・・・ジャンル別という枠が取り払われ、各4グループが自由に選曲を行った。そのためフランス近代(ドビュッシー、ラヴェル)へと片寄った演奏会となってしまったが、枠にとらわれないいい選曲こそ評価すべきであろう。 神戸大学音楽祭 バッハ:フランス組曲第6番ト短調(BWV816)より”アルマンデ”、”ルール”、”ジーグ” ・・・文化総部からの依頼により、クラブ配当金目当てに出演したもの。 第1回全関西合奏コンクール バッハ:フランス風序曲(パルティータ第7番ロ短調 BWV831)より”序曲”、”エコー” ・・・バッハは銀、リストは金を受賞。他には神戸市外大も金。甲南女子は銅を獲得。全18大学が出場。 第10回定期演奏会 1 2 3 ・・・リストは第8回のリバイバル、スペインものは第10回にちなんだOBによるステージである。ちなみに指揮者は23回生の平林氏。 |
1977年(27回生執行部) |
第1回サマーコンサート ~バッハの夕べ~ 1 2 3 ・・・連盟演奏会が中断され、初めての試みとしてサマー・コンサートがオール・バッハプログラムで行われた。形としては連盟と同じく3つのグループによるもの。 第3回早稲田大学・神戸大学ジョイント・コンサート (神戸) (早稲田) (合同) 他に ・・・第2回と比べ、早稲田との差は全く無くなったわけではなく、凌駕さえしてしまった感があった演奏会であった。 第11回定期演奏会 (Jr) (小) (大) ・・・パルティータ第2番は、第10回に続き23回生の平林氏が客演。会場が芦屋ルナホールから文化ホールへと今回より移される。 第2回全関西合奏ギターコンクール ブリテン:シンプル・シンフォニー ・・・前年に続き金賞受賞。全15大学出場。 |
1978年(28回生執行部) |
第5回連盟演奏会 1 2 3 4 ・・・スペイン、バッハ、ロマンのジャンル別による3グループ分けが再び行われる。第3回と比べ、セミ・クラのグループがなくなった形になっている。 第3回全日本合奏コンクール ムソルグスキー:「展覧会の絵」より ・・・第3回から規模が大きくなり、「全関西」から「全日本」に改称された。この時残念ながら制限時間をオーバーしたため審査対象外となり、惜しくも入賞を逸してしまう。ちなみに甲南女子大は金賞を受賞した。 第12回定期演奏会 (Jr) (小I) (小II) (P) (大) ムソルグスキー: 「展覧会の絵」 ・・・大合奏は、第8回以来ピックアップとそれ以外の2つに分けられていたが、この時は、ピックアップ以外が2つに分けられ、大合奏が計3グループにに分割された。また「展覧会の絵」は第9回のリバイバル。 |
1979年(29回生執行部) |
第2回サマーコンサート (小) (P) (大) ・・・連盟が再び中断され、サマーコンサートが第2回を迎えた。連盟型のグループ別ではなく、定演の形に近い形で行われた。 音楽集団「なんとなく」演奏会 デュアルテ:オランダ風景 ・・・OBによる初めての演奏会。「アンサンブル・ベヒライン」の先駆。 第13回定期演奏会 (Jr) (小) (P) (大) ・・・ピックアップでのバッハのオルガン曲が挑戦されるのは初めて。日本人作品が取り組まれるのも初めて。 第4回全日本合奏コンクール 芥川也寸志:弦楽のための三楽章「トリプティーク」 ・・・この4回だけ、金賞よりもさらに上の最優秀賞がもうけられたが、神戸大学は金賞にとどまった。他に甲南女子大も受賞。ちなみに最優秀賞を受賞したのは神戸女学院。 |